【LESSON1】本番前:緊張と上手く付き合うために

こんばんは🌙

今夜は、前回の”緊張する仕組み”の続編、「緊張と上手く付き合う方法」についてお話していきます。

※前回の記事はこちらからご覧いただけます→【緊張する原因(仕組み)を知る】

 

さて、緊張をできるだけ自分の味方にするために、私達にはどのような事ができるのでしょうか😮?

 

✾LESSON①・・・前日までの練習とイメージトレーニングについて

✾LESSON②・・・当日の食事と集中力について

✾LESSON③・・・本番直前の心身の持ち方について

 

本日は、LESSON①の「前日までの練習とイメージトレーニング」についてをお話をしていきます。

LESSON-1:日々の練習の仕方を見直す

どんな曲でも、人前で弾くとなると緊張します💓

緊張を味方につける最大の方法こそ練習です✨

自信がないまま本番を迎える時ほど、嫌な緊張感はありません😣

また、練習をしっかりしているからこそ、人は緊張すると言われます。

ポイントは、

・自分の中で納得のいく演奏を目指して、まずはここまで弾けていると安心!という一定のラインを越える事

・下手になる練習をしない事

 

練習も、中身がとても大切です。

短時間でも集中して内容の濃い練習をする場合と、長時間レッスンでの内容を意識をせずにただ一通り音を弾く場合では、前者の方が当日も安心して本番に臨めることは目に見えています。

「下手になる練習をしない」という言葉は、私の吹奏楽部時代の恩師の言葉🍀

限られた時間をいかに有効に使いながら上達していくか、日々の練習の仕方はとても重要になります。

惰性で行う練習は、良い方どころか悪い方向へ行く場合も😢

例えば、正しい手の形を意識して練習するかしないかでも、音の粒がそろうか否かに繋がります。

姿勢・フォームを目で見て確認したり、楽譜を追うばかりでなく自分の出している音をしっかり聴いたり、時にはじっくりプロの演奏に耳を傾けたり・・・(聴き方のポイントはまたの機会に!)

音楽力アップや基礎力アップのために心掛けたい大切な事は沢山🌱

人によって心掛ける課題は様々ですが、常にアンテナを張って様々な意識を持って練習に取り組み、「弾き込めた!」と納得できた瞬間、やっと初めて自信に繋がると思います。(暗譜できることも自信を持って弾くためのポイントですね。)

ぜひ、自信を持って弾けるようになるための、上手くなる練習を行ってください❗️

きっと、もっと音楽の世界も広がり、楽しくなるはずです😊🎶

 

LESSON-2:本番前までのイメージトレーニング法

本番前にオススメしたいのが、実際に当日の会場で弾いているイメージをしながら演奏をしてみること🎹

自分がどのような場所で演奏するかを知る事は、緊張と向き合う上で実はとても大切な事です。

本番の会場に行った経験があれば、その空間で自分が演奏している姿を頭の中でイメージしてみましょう。

もし、知らない会場での演奏であれば、ホームページで会場内の様子を知るか知らないか(情報を得るか得ないか)でも、気持ちの持ち方は変わってきます。

本番までに1度会場まで出向いてみるのも良いですね。

いきなり知らない場所で想像よりも広い会場で演奏すると知った時、緊張は一瞬にしてピークになりますが、予め知っておくと心に余裕もでき、同じ本番でも安心感が違います。

※実際、ホームページに掲載されているホールの様子(写真)は、実際よりも広そうに見えるものが多いように思います。

そして、1日1回本番通り曲を通して弾くと決めた時に、本番通りの流れや見える景色をイメージし、その空間に今自分がいると思って弾いてみましょう。

(↑例えば、流れるアナウンス、ステージに向かう自分、お辞儀をして拍手を浴びる自分、自分から見える客席、客席から見た自分の姿等👗)

なお、連続で何度も一通り通す練習は、私はオススメしません。1回と決めるからこそ、緊張感も集中力も高まります。

本番も、1度きりですよね。

(余談ですが、昔フィギアスケートの高橋選手の著書を読んだ時にも、「練習でも、1度通すと決めたら最後まで滑りきる」というお話がありました。)

 

まずは、以上の本番を楽しむための練習を実践してみてください🕊

※フォーム等技術的な部分で何が正しいか分からない場合は、レッスンで確認しましょう。

日々の練習も緊張感が出てきますし、当日までに少しでも安心材料が増えると、緊張の度合いも変わりパフォーマンスも上がります。

なかなか見えない積み重ねで苦しい事もありますが、練習は必ず自分の味方になってくれますよ!

次回LESSON②では、「集中力」と「食事」の関係性について掘り下げていこうと思います😊

本日もお読みいただきありがとうございました🙇‍♀️

【あわせて読んでおきたい記事🎶】

【LESSON2】食事と集中力の関係性

【LESSON3】本番前に試してほしい心身の持ち方

【本番成功に向けて】緊張する原因(仕組み)を知る

こんばんは🌙

日が長くなり、春らしくなってきましたね🌸

最近は今後実施予定のコンサートの打合せや準備をしています。

 

ところで、ピアノや楽器を演奏する時は独特の緊張感がありますよね💦

発表会やコンクール等の本番では、日頃から積み上げてきた成果を緊張に押しつぶされずに発揮したいものです😣

実は私は人一倍のあがり症😥

緊張すると、体(特に指先などの末端)が冷えたり、手足が震えたり、速度を上げた鼓動が体全体に響き渡るのを感じたり…

吐き気やめまいがする事も度々ありました。

それをなんとか改善したい!と思い、少しずつ体や心、ライフスタイルについての勉強をスタート📖✍️

演奏に限らず、あがり症や緊張しやすい皆様にとって、以下の内容が緊張緩和のヒントになれば幸いです🍀

まず、緊張は体のどの部分と密接に関係しているのでしょうか…😮?

🌵自律神経

↑皆さん1度は耳にした事のある言葉ではないでしょうか?

自律神経は「交感神経」と「副交感神経」で成り立っており、自分の意志ではコントロールできないものと言われています。

機能としては、呼吸や心拍数・体温・発汗・血圧等の体の動きを調整する働きがあります。

緊張とも密接に関わる神経系である事がわかりますね。

交感神経と副交感神経には、それぞれ役割もあります。

↓↓↓

☀️交感神経とは

人の体を興奮させたり活発にさせる「昼間に優位な神経」

🌙副交感神経とは

眠っている間や人の体をリラックスさせる「夜間に優位な神経」

このように、交感神経と副交感神経は、真逆の働きをします。

例えば、

体が起きよう、動こうとするのは交感神経が活発になっているからであり、眠気に襲われたりするのは体をリラックスさせようという副交感神経の働きによるもの。

では、緊張状態になると、この交感神経と副交感神経はどのように作用するのでしょうか!?

💓緊張する仕組み

人は日々、交感神経と副交感神経のバランスを保ちながら生活を送っています。

個人差はありますが、緊張すると手に汗を握ったり、心拍数が急増したりと、体は様々な反応をみせます。

先程までのお話から推測すると、これらの体に起こる症状は交感神経が活発になっているから起こるものだと考えられますが…

なんと!!

指先が冷えたり手足が震えるといった体に起こる症状は、興奮で優位になった交感神経を必死に「元の状態に戻そう!」「リラックスさせよう!」と副交感神経が慌てて作用する事で、体がフリーズしてしまっている状態だったのです。

最近では、副交感神経には交感神経の作用に急ブレーキをかけるものと、緩やかにブレーキをかけてくれるものの2種類が存在するという説も。

フリーズを解くためには、後者の副交感神経が働くと効果的だそうです。

フリーズを解く方法につきましては、また次回お話していきますね🙋

🌱本日のまとめ

・緊張で起こる体の反応は、興奮状態の交感神経を落ち着かせようと、副交感神経がフル稼動する事によってフリーズが起きてしまう

・フリーズを解くためには、急ブレーキではなく緩やかなブレーキをかけてくれる副交感神経が働くと効果的

“原因を知る”

“緊張の仕組みを知る”

不安要素を軽くするためにも、自信を持って演奏するためにも、とても大切なことですね。

気になるこの続き(フリーズを回避するための方法)は、また次回ゆっくりお話します🎶

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました😊

【あわせて読んでおきたい記事🎶】

【LESSON1】緊張と上手く付き合うために

【LESSON2】食事と集中力の関係性

【LESSON3】本番前に試してほしい心身の持ち方

【演奏レポート】伴奏者の1日♪

こんばんは🌙

バタバタと目紛しい日々が続き、お久しぶりの投稿となりました💦

いつもご覧いただき、ありがとうございます😊

先日、ヴァイオリン教室の発表会のピアノ伴奏を行いました🎻

全25曲!!

小さな曲から大きな曲まで様々で、全曲通すと演奏だけで1時間ちょっとという「体力」と「集中力」が必要な本番のステージ🏃‍♀️

日々の練習はもちろんですが、今回は最大限のパフォーマンスを表現するために、食事や心身などについても少し勉強をした上で本番に挑みました。

例えば…👇

食事については集中力散漫にならないように血糖値のアップダウンが緩やかな食材を取り入れたり、心身については緊張が起こる仕組みを知ったり…

自分の体に起こり得ることへの対策を直前まで行いました。

(この対策については、また改めて突っ込んでお話していきます☺️)

その効果あってか、

この日の本番は自分でも驚くほど落ち着いていて、音に集中して演奏できました。

(元々とても上がり症なんです…😣)

スタインウェイ(ピアノ)とホールが織りなす音がとにかく心地良く、子ども達と音の会話を楽しめた1日🎶

子ども達も、それぞれの力をしっかり発揮していました✨

(みんなとても上手でした👏)

本番前にはもう1つ〝頑張ろう!〟と気合いの入るエピソードが✍️↓↓↓

伴奏譜を受け取った際に、子ども達全員から、意気込みを綴った素敵なお手紙をいただきました💕

子どもたちの演奏に対するまっすぐな姿勢に感激でした。

音に限らず、普段から

「言葉で伝える」

「文字で表現する」

「意思表示する」

とても大切な事ですね🍀

子ども達や講師の先生方から、沢山の事を吸収させていただいた貴重な演奏の機会となりました。

ありがとうございました🎹🎻✨

【あわせて読んでおきたい記事🎶】

【LESSON導入】本番成功に向けて:緊張する仕組みを知る

【LESSON1】緊張と上手く付き合うために

【LESSON2】食事と集中力の関係性

【LESSON3】本番前に試してほしい心身の持ち方

【癒し】自然の力で心身のケアを

こんにちは☀️

我が家では、(私が好きで)あらゆる場所にお花を飾っています。

生花や年中楽しめるプリザーブドフラワー、ドライフラワー等…💐

色々ありますが、最近、キッチンカウンターに飾っているお花に開花の兆しが☺️

(何のお花かよくわからないまま飾っていますが💦笑)

ピンク色の花びらが見えてきて、なんだかわくわくしています🌸

そして、結婚式の時にいただいたオリーブの木🌿↓↓↓

こちらも水やりを重ね、新しい葉が増えました🌱✨

お花や植物は、忙しい毎日に癒しやエネルギーを与えてくれます。

最近では、フラワーセラピーという生花を使った芸術療法もありますね🌼

リフレッシュしたい!気分を変えたい!

そんな時には、ぜひ1度、自然に触れてみてください🌲

 

ピアノのレッスンだけでなく、音楽を学ぶ皆様のトータルケア・トータルサポートができたら最高だな!という思いから開設したこのブログ。

ピアノのレッスンで技術や表現力を習得することはもちろん、心や体のケアも演奏には欠かせません。

音楽を学ぶ皆様を始め、全ての方に、少しでもお役に立てる生活のヒントを伝えられたらと思います😊

【こどもと楽しむ音楽絵本】胎教・育児にもオススメのクラシックの名曲

こんばんは🌙

最近、周りの方からご懐妊やご出産の嬉しいご報告をいただく事が続いており、とても幸せな気持ちになります🍀

そこで!!

本日はこどもも大人も一緒に楽しめるCD付音楽絵本をご紹介します😊

その名も「頭のいい子が育つクラシックの名曲45選」📘✨!!

胎教にもオススメの1冊です。

この絵本のCDには、バロック時代から近現代までの様々な作曲家の音楽が収録されており、演奏形態もピアノのソロから沢山の楽器が登場するオーケストラまで様々です🎻🎹🎺

絵本には、想像力・創造力を掻き立てる鮮やかで美しい色合いのイラストと、曲のイメージを膨らませる文章が✨

↓↓↓

綺麗ですよね😳✨

絵本には、曲の中で登場する楽器の紹介ページや作曲家等のエピソードも載っているため、「へぇ!」という発見も沢山!

様々な国の作曲家の曲がぎゅっと詰まっていて、まるで世界中を旅している気分にもなる、とてもわくわくする1冊です😆

ところで…

文頭で、胎教にもオススメと言いましたが、どんな効果が期待できるのでしょうか??

5感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)の中でも、胎児は耳(聴覚)の発達が1番早く、妊娠20週前後でお母さんの鼓動や血流の音を耳で感じていると言われています。

お母さんのおなかの中で聞く鼓動や羊水の音等(ピンクノイズ)は、赤ちゃんにとってとても心地の良い音だというお話を聞いたことのある方は多いのではないでしょうか。

生まれた後も、おなかの中で聞いた音と似た音を聞かせると泣き止んだり、落ち着くという体験をされている方も多いと思います。

(テレビのザーッ📺という音は有名ですね。)

また、妊娠28週を過ぎると、お腹の外の音も聞こえてくるようになります。(※おなかの赤ちゃんは、低音は少し聞き取りにくいようです。)

このような実証からも、赤ちゃんはしっかり耳で音を聞き、心地良い音を認識していることがわかります。

また、今回クラシック音楽を紹介するのにも理由があります。

クラシック音楽には、リラックスしたり心を落ち着かせる周波数を含む音楽が沢山あります。

以前、睡眠の質を上げる音楽についてお話をした時にも1度触れましたが、528Hzという愛の周波数が、モーツァルトの音楽には特によく出てきます。(モーツァルト効果という言葉もありますね。)

体をリラックスさせる音楽を聴く事で、お母さんの心や体もリラックスした状態に=母胎も良い環境になります。

生まれてきた後も、こどもとのコミュニケーションが取りやすくなるという説もあるようです。(例えば、ママが「〇〇(お片付け等)しよう!」と言った時に、素直に聞いてくれる)

ママにも赤ちゃんにもいい影響がある音楽を、ぜひ一緒に聴き、読み聞かせをしてあげてください☺️

収録曲は元気の良い曲やゆったりとした綺麗な曲等様々ですので、気分によって選んでみるのも良いですね!

お気に入りの曲を見つけるのも楽しいですよ♪✨

【睡眠と音楽】リラックス&安眠をもたらす《ウェイトレス》で翌日最高のパフォーマンスを!

こんにちは☀️

昨日は、528Hzのメロディアスな音楽を紹介致しましたが、本日はリラックス効果・安眠効果のあるマルコニ・ユニオンさんの曲についてお話します。

マルコニ・ユニオンさんの曲は、ざっくり言うと“空間演出”をしているような音楽です。(メロディーではなく、効果音的な?)

とても有名なのが「ウェイトレス(無重力)」という曲。

※今回の曲もとてもリラックス効果が高いと言われているため、運転前や運転中、作業中(前)、等には聴かないでくださいね。眠気を誘う音楽です。

この曲は呼吸をスローダウンし、脳の動きを非活発にする効果がある「史上最もリラックスできる曲」

流れる音楽は人間のリラックス状態の心拍数と同じくらいのテンポ(♩=60くらい)で、脈拍・血圧・ストレスホルモンを低下させるよう作られているとのこと。

研究を重ね、作り上げた方も素晴らしいですし、改めて音楽の持つ力ってすごいですよね。

私が2日連続で睡眠と音楽について記事を書いたのは、何よりも睡眠は人間にとってとてもとても大切だという事を改めてお伝えしたかったからです。

睡眠はその人のパフォーマンスを最大限~最小限まで、幅広く影響を与えてきます。

勉強・練習してきた成果を十分発揮できる状態や日々の環境を整える事も、大事な学びであり、プロ意識の1つ。

皆様も、良質な睡眠を得て、大切な日に最高のパフォーマンスができますように。

次回はパフォーマンス繋がりで睡眠と体(姿勢)のお話を予定しています♪